カラー診断を夜間に行わない理由

kazuworks

2008年05月30日 01:26

鹿児島のカラーコンサルタント/イルドクルールでは夜間に診断を行わないと明言しています。

色彩検定や、色彩学、または光学を学ばれた方はご理解いただけると思いますが、人間の視覚は至って秀逸。外界の明るさ、つまり環境の光の具合によって視覚をアジャストしてくれます。
これが映画館に入ってしばらくすると、周囲が見えたり、空席も見つけられる理由と言われます。
この明るい暗いの明暗に順応する我々の視覚、実はちょっとやっかい。
色にあっては、例えばその照明下それぞれの色の物差しに「見える色」を順応させます。
という事は、一般の蛍光灯の下でしばらく過ごすと、「蛍光灯の下での色」の見え方になります。
当然、白熱灯下でも同様で、このことが、よく地下街とかで購入した衣服の色が持ち帰るとあまりにもイメージと異なりトラブルの原因になります。

我々、カラーの専門家がいくら訓練されているとは言え、さすがにこの障壁はクリアできません。
夜間に人工光下で診断するくらいなら、日を改めて日中に…と云うのが最善の方法と考え、無理に夜間に診断しません。

すべてはクライアント本位で考えた結果です。

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