2009年12月21日
真っ赤な内装@鹿児島

イルドクルールはカラーコンサルタントとして、日本の各地のエリアの色を長く研究しています。ずいぶん以前、鹿児島で発売された真っ赤な便器の話をしました。
一般的に赤は目立つ、刺激の強い色ですが、こうも鹿児島の様に赤が多用されていると刺激に鈍感になります。
つまり、手の甲とかをつねってみると瞬間痛いのですが、何度もつねると慣れて痛みを感じません、人間は刺激に慣れてしまうのです。
さて、色も同じ脳への刺激。
赤が多いと、赤に刺激に慣れてしまって、思うほど赤に注意を払わなかったり、気がつかなかったりします。
鹿児島の山形屋も赤を多用。
包装紙、店舗の内装外装、至る所に赤は使われていますが不快にも強い刺激にも感じません。
市役所に行ってみましょう。
入り口にかかっているサインボードも赤、階段の踊り場の床も赤ですが意外と気になりません。
先日、山形屋の向かいのホテルの1階の和食処にお世話になりカラーリストの忘年会を持ちましたが、宴が終わって帰る支度を始めた時に初めて内装が「塗り物/寿司桶のような」和風の赤である事に気がつきました。
鹿児島の赤、県外からおいでになる方は気がつきますが、住む方は気がつかない「地域の肯定する色」です。
鹿児島中央駅の観覧車、何色ですか?
Posted by kazuworks at 21:29│Comments(0)
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